 |
 |
 |
白根山に登るには、湯元温泉や金精峠、丸沼などの登山口がありますが、マイカーなら菅沼(群馬県)がもっとも便利。頂上までの直線距離が短いので、日帰り登山には時間に余裕が持て、安心できるのです。
標高 1744メートル
時刻 6:55 |
入口からしばらくは、こんな平坦な道を散歩気分で歩きます。
標高 1744メートル
時刻 7:01 |
いよいよ雪道となり、さっそくアイゼンを着用。
傾斜は部分的に35度もあるため、登山靴では無理だし、スノーシューシューでさえ太刀打ちできません。
標高 1760メートル
時刻 7:13 |
 |
 |
 |
歩き始めて10分、標高1800メートル地点を右に入ると夏道(正規の登山道)になりますが、今回は積雪期であることを利用して、登山口から弥陀ケ池へ続く沢を直登することにしました。
標高 1830メートル
時刻 7:13 |
沢を登り始めて間もなく、大小さまざまな石や岩が転がっている地点にさしかかりました。沢の右側に大きく崩壊した斜面があって、コロコロコロ、カラカラカラという音とともに、そこから石が絶えず落ちています。
わずか200メートルの区間ですが、怖い思いは覚悟しなければなりません。
標高 1850メートル
時刻 7:22 |
沢は傾斜を増し、息も荒くなります。そのはずで、ここは斜度30度もあります。
標高 2010メートル
時刻 7:50 |
 |
 |
 |
どこかで水音が聞こえたので近づいてみると、雪解け水が沢となって流れていました。日本庭園のようで、標高2千メートルを超える地点とは思えないほどの美しい眺めです。
標高 2200メートル
時刻 8:27 |
今まで左右の斜面に阻まれ景色は見えなかったのに、弥陀ケ池と五色山を結ぶコースにさしかかると白根山の全貌が望めるようになりました。
ここからの標高差は280メートル。両手も使う厳しい登りが待っています。
標高 2295メートル
時刻 8:58 |
夏道に従えば、一度弥陀ケ池に出て、それから左に巻くようにして頂上を目指すのですが、いい具合に雪が残る広い斜面が見つかったので、ここから頂上を目指すことにしました。ここも斜度は30度。まさか雪崩なんか起きないだろうなぁ。万一のことを考えて、露出した地表に沿って歩くことにしました。
標高 2270メートル
時刻 9:17 |
 |
 |
 |
| 振り返ると遠く燧ケ岳(2346メートル)が見えます。直線距離で18.6キロ、意外と近くに見えるものですね。 |
ここで正規のコースと合流しました。
頂上までの標高差は188メートルですが、ここからガレ場となり、傾斜も厳しくなります。場所によっては両手を使わなくてはなりません。でも頂上は目前、がんばろう。
標高 2390メートル
時刻 9:51 |
これが白根山山頂。もともとは火山であったため、頂上全体が火山礫でできていて、このような突起があちこちにあります。一見、賽の河原といった様相。
突起がいくつもある中で、もっとも高い突起を頂上と定めたようです。
頂上へは撮影地点から一度下って、火口のような部分から登り返します。
標高 2565メートル
時刻 10:32 |
 |
 |
 |
山頂に到着しました。すばらしい眺めです。
標識のすぐ左に見える山が燧ケ岳。他は残念ながら特定できませんでした(望遠で撮ればよかった)。
標高 2578メートル
時刻 10:40 |
山頂からはるか下にはこれから訪れる五色沼が見えます。 |
東南の方角には男体山と中禅寺湖が見えます。
雲がかかって、いまいちはっきりしないのが残念です。 |
 |
 |
 |
頂上を後に、いよいよ下山。今度はいつも昼食をとる五色沼へと向かいます。ルートは登りとは違って、東ルート。
北ルートが火山礫を登るのにたいして、東ルートは傾斜もゆるく、難易度は低い、、、とは雪のない時期のこと。
アイゼンは着けていたもののちょっとの油断で滑り、そのまま50メートル下へ。
標高 2360メートル
時刻 11:43 |
山頂から230メートル下り、五色沼へ向かう途中に立派な山小屋があります。避難小屋という性格上、炊事設備やトイレなどはありませんが、ここに泊まって白根山に登ったり、縦走するのに利用されている様子。
菅沼から登れば日帰りで十分ですが、湯元から登る場合は利用する価値がありそうです。
ただし、管理人がいるわけではないので、管理責任は利用者ということになります。
標高 2247メートル
時刻 11:57 |
小屋の内部はとてもきれいで、誰が用意したのか寝具まであります。
無人小屋とはいえ、利用者のモラルが高いのでしょう。
標高 2247メートル
時刻 11:57 |
 |
 |
 |
さあ、これから本日の昼食の場所となる五色沼へと向かいます。
避難小屋からは緩やかな下りで約10分。沼とはいえ、弥陀ケ池の7〜8倍もあり、小さな湖といった佇まい。
山に囲まれた景観といい、静けさといい、絵になる景色とはまさにこのことでしょう。
五色沼と白根山を眺めながらのご飯のおいしさは、高級レストランで食べる、シェフ自慢のランチにも勝ります。
ちなみに、本日のランチはコンビニのおにぎり2ケ、ゆで卵、味噌汁といういたって簡素なもの。非常食はたくさん持っているのですが、体力の消耗で食欲なし。
標高 2175メートル
時刻 12:11 |
今が雪解けの水を集めて、一年で一番美しいとき。水はグラデーションがかかったコバルトブルー。いやぁ、実に美しい眺めです。
こんなところに住めたら最高、なんて日ごろ自然に囲まれて暮らしているくせに、欲求は高まるばかりです。
標高 2247メートル
時刻 11:57 |
岸辺から眺めると、水の透明度がよくわかります。
標高 2247メートル
時刻 11:57 |
 |
 |
 |
今度は弥陀ケ池へと向かいます。
道は雪に埋もれて見えませんので、私はちょっと迷い道。GPSで方向を確認し、林の中を進みました。
振り返ると五色沼が下のほうに見えます。
標高 2270メートル
時刻 13:30 |
ここは頂上を目指して登った斜面。私の足跡が見えます。なんだか記念品みたいだなぁ。
標高 2279メートル
時刻 13:35 |
弥陀ケ池に到着。ここも静かで私のお気に入りの場所です。
左に見える雪の斜面に正規のコースが隠れています。
標高 2247メートル
時刻 13:39 |
 |
 |
 |
本来なら頂上へはここから西(雪の斜面の方向)へ進み、そこから左に巻くのが正規のルート。
なお、6月になるとこの辺一帯は「シラネアオイ」のお花畑となり、ハイカーがどっと押し寄せるそうです(私は混雑を嫌い、その時期は訪れたことがありませんが)。 |
弥陀ケ池の淵を抜け、ここから視察がてら夏道を下るつもりで探したのですが、とうとう見つかりませんでした。そこで、すぐ脇にあるこの沢を下ることに。
でも、往きに使った沢とはあきらかに位置が違います。GPSが示す緯度経度を地図上に重ねてみると、これが菅沼から弥陀ケ池に向かって直登する、最短距離の沢であることがわかりました。
なるほどなるほど、それではさっそく使ってみることに。これならさらに時間を短縮できそうです。
標高 2255メートル
時刻 13:47 |
始めは緩やかだった傾斜も、下るにつれてこんな傾斜に。35度はありそうです。
うわぁ、まいったないなぁ、と思いましたがここまで来てしまったらもう手遅れで、このまま下るしかありません。そのうちに慣れるだろう!
標高 2073メートル
時刻 14:39
間もなく往きに使った沢と合流し、傾斜も緩やかに。なんとか無事に下山できました。
時計は3時半。全行程8時間30分の長旅で疲れましたが、白根山を独占するという贅沢をさせてもらい、、十分満足しました。
さあ、家に帰って風呂に入り、冷たいビールをぐびっとやろう。 |